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「伝えたぜ!」
念波を終えた琥太郎が笑みを浮かべながら俺に言ってきた
「サンキュー!琥太。帰ったら晩飯ご馳走するからな!」
すると俺の言葉に瑞穂が慌てて言ってきた
「零、忙しいんだから無理しなくっても良いわよ!?」
「1人分も3人分も変わらんから気にするなよ!瑞穂」
そう瑞穂に言うと、やりかけの宿題を片付けて立ち上がった
「終わったら念波送るから!じゃあ、行ってくる!」
2人に挨拶すると俺は部屋を出て移動魔法を詠唱した
*
「そんなつもりじゃあなかったのにな‥」
最初に言い出したのは琥太郎だったが『零の晩御飯』は半分冗談だったので、あたしは零が出て行った扉を見つめながらポツンと呟いた
「瑞穂!」
琥太郎に呼ばれ、あたしは琥太郎に視線を移した
「そんなに気にしてるんなら、逆にオレ達が晩飯作らないか?
味は零に勝てないと思うけど、何だかんだ言いつつ何時も飯作ってくれる零の為にさ‥どうだ?瑞穂?」
そう言って琥太郎はニッと笑った
「‥そうね!どうせなら頑張って零より美味しいご飯を作って零を驚かせましょ!」
「よし!決まりだな!!そんじゃあ早速何作るか考えようぜ!」
琥太郎の提案に賛成すると琥太郎とあたしは宿題をそっちのけで晩御飯を何にするのか話し合いを始めた
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