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「‥『ウェルト』‥『ヴァイラ』‥」
“我らを覚えているのか!!?”
少女の呟きにウェルトは驚いて聞き返したが少女はキョトンとした表情をしていた
「‥?‥あなた達は誰ですか?此処は?」
“どうやら無意識の言葉だったようですね‥”
“『人』は忘れてしまうからな‥だが『魂』は覚えていたようだな”
少女の言葉にヴァイラは幾分落胆しながら少女を見つめたが、ウェルトは『魂』が自分達の存在を知っていた事に嬉しさを感じていた
“でも意識しなければ知らない事と同じですよね‥”
“それもそうだな‥”
ヴァイラの言葉に考えを改めると少女が不安そうに口を開いた
「あの‥此処は何処ですか?」
少女の質問に、この場所の説明と『命』が在る事を告げようとした
パァァァッ…
所が、少女を迎える時空魔法が展開したのを感知すると、この場所には触れず少女を安心させるよう笑みを浮かべて告げた
“案ずるな!お前の生きる世界へ導こう!”
“悔いの無いように精一杯生きるのですよ!”
フワァァァッ!
我らは少女を光で優しく包み込むと彼の地…かつて『玲』が存在していた世界へと送り出した
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