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「無理言うな!?病院の要請で魔力供給してるが魔力の飢餓状態だぞ!」
俺は神輝と北斗の質問に速攻でツッコんだが、ふと少女を見ると瞼が震えて目覚めそうな雰囲気だったので、俺達は固唾を飲んで少女の様子を見守った
「う……ん」
「‥あっ!意識が戻り始めた!‥気が付いたか?」
少女の目が開くとボンヤリした様子で俺と視線があった
「綺麗なお姉さん?」
少女の言葉に俺はとっさに怒鳴りたい衝動を辛うじて抑え込むと少女に質問した
「‥オイ?いきなり失礼だな!?俺の何処が『女』に見えるんだ?」
「だって鬼面のお姉さんがそう言えって‥違うの?」
少女は不思議そうな表情で俺に答えた
その答えに…琥太郎達は一瞬の間をおいて爆笑すると念波が飛び交った
ー『鬼面のお姉さん』って、きっと玲の事だぜ~!?ー
ーまさか玲ちゃんが、こんな悪戯をするなんて驚きだよ~!?ー
琥太郎と嵐が腹を抱えて笑い転げていた
ー玲ったらナイス悪戯よね~!都?ー
ー夢にも思わなかったわね!瑞穂ちゃん!ー
瑞穂と都は笑いながらも目に涙を浮かべていた
ー『監視者』達からのサプライズかしらね!?ー
ー…そうかも知れないな!…ー
神輝と北斗も珍しく破顔一笑していた
「玲~~~!!」
俺は、みんなの念波を聞きながら有り得ない現象…千年前の時代に行ってしまった『玲』に向かって叫んでしまった
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