8月15日

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さて。待ち合わせまで時間があるから、少し自己紹介をしてみようかと思う。 霧崎駿斗。17才。 どこにでもいるただの高校二年生だ。 趣味は…と。そんなことどうでもいいか。 もうすぐ待ち合わせの時間だし。 午後12時半。 それが、待ち合わせ時間だ。 ……にしても。 (あちぃな…) 今日の気温は無駄に高い。 しかも、雲ひとつないから日差しが強い。 まるで、病気にでもなりそうなほどに。 空をみながらそんなことを考えていると、俺の前にひとつ、小さな影。 「なにみてるの?駿くん」 「いや、今日は日差しが強いなと思ってな」 そう言いつつ彼女…藍川さくらに目を向ける。 そこには、女神がいた。
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