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現に忍は笑いをこらえるのに必死だった。
こいつこう見えて、めっちゃ笑い上戸なんだよな…
俺は足元に落ちている財布を拾い、万年ガリ勉男にほりなげた。
「早く行かないと遅刻するぜ」
男はそれを拾い、一目散に走っていった。
「あ~ぁ、お礼も言わずにいっちゃった」
「別に、お礼言われることしてない、ただ目障りだった、それだけのこと」
あいつの目には、俺もカツアゲ男も同類に映っているはずだ、そんな相手にお礼?まずないね。
「涼がそんな顔してるからだぞ?せっかく綺麗な顔してるのにもったいない!」
「忍!」
「はぃはぃ、わかってるって、俺たちも学校行こうぜ」
俺にはいつものとこで、お礼なんてどうでもいいのに、忍はそうおもってないらしい…
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