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「ここは…何処だ?」
辺りを見回すと見たことの無い街並みが広がっている。
まぁ、荒れ果てている建物に囲まれているこの光景を街並みと言っていいのかは分からないが…。
いや、今はそれよりも何故こんなところにいるのかを考えなければ。
周りには手掛かりになりそうなものはない、分かることと言えば今が夜だということだ。
…まてよ、確か俺の覚えている限り一番最近の記憶では、高校からいつもより遅めに帰ってきて、課題などして風呂に入ってから寝たはずだ、そして眼を覚ましたらここにいた。
つまり…
「これは夢か。はぁ、考えて損したな。」
「それにしてもかなりリアルだな、こうゆうの確か明晰夢っていうんだったか。」
定かではないが。
まぁいい、これが夢ならやることは一つしかない。
早く起きよう、このままじゃ幾ら寝てるといっても寝た気がしない。
眼を瞑り意識を起きる事に集中する。
…カツン
…カツンカツン…カツン
……カツン
…足音?
カツン…カツン
…カツン
こっちに近づいて来る。
……カツン…カツン
足音は俺の前で止まる。
気になり眼を開けると
「なっ…」
そこには女がいた。
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