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「なんか腹へったな」
このセリフにあたしは飛びついた。
ゆうべからの“運動”続きで正直お腹ペコペコだ。
「ピザでもとるか?」
「うん!」
よかった。
宅配ピザなら、すぐに食べられる。
「美優」
亮が微笑みながら言う。
悪い予感がした。
「お前が受け取れよ」
と、財布を渡す。
「ねぇ、服は…どこ?」
「あ?服?なんでいるんだ?」
「……ちょ……、ピザ受けとれって……、」
「服がいるのか?
みせてやれよ、宅配の兄ちゃんにも。お前、なかなかいいカラダしてるし」
思わず叫びそうになった。
なに?なんなの?
「ほらよ」
そう言って亮は1枚の白いカッターシャツをあたしに渡した。
少し考えてから、カッターシャツを取り戻し、あたしに着せる。
ボタンを上から3つは外してあるみたい。
「その格好で受けとれ」
あたしの大事なところは、隠れてはいる。
でもぉ………
うじうじしていると、玄関のインターホンがなる。
「毎度!ピザお届けしましたぁ!」
きた………。
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