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「俺、亮。お前美優ってゆーんだっけ?」
いつの間にか、亮はあたしの隣に座っていた。
馴れ馴れしく、脚に手をついてきた。
テーブルの下に隠れているので、まわりには見えない。
亮があたしの隣に移動したことがきっかけで、合コン参加者たちは、それぞれカップルになり始めていた。
「なぁ、美優。
このあと、どーするよ?」
「……。」
「美優って!聞いてんだろ?」
「……んっ?!」
返事しないでいたら、耳元に息を吹きかけられた。
不覚にも、あたしは、甘い声をだした。
「………なぁんだ、美優。感じてんの?」
返事をしないでいたら、諦めるに決まってる。
と、思いひたすらあたしは亮の隣で酒飲み続けて…………
立派な酔っぱらいが1人出来上がってしまった。
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