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「あー、スッキリした」
スッキリした、って………………
あたしはまだ気だるい。
なにひとりで、スッキリしたとかゆってんの。
抗議しようと思ったが、
あたしは再び亮に抱き寄せられた。
「なぁ、美優?」
「な、なによ」
「どうせ予定ないんだろ?せっかくの土日だ。俺がお前をしっかり仕込んでやるからな?」
そう言ってニヤリと笑った。
ゾッとした。
この男、危ないかも。
普通にサラリーマンのクセに、多分、亮はいわゆるSと呼ばれる部類なんだろう。
「お前はMだ。
間違いない。ちゃんと開花させてやるよ」
そう言ってベッドから出ていく。
シャワーに消えた間に、あたしは脱走しようと、洋服を探した。
……………ない?
あたしは裸のまま、呆然となった。
やがて亮が部屋着を着てでてきた。
裸のまま、呆然と座りこんだあたしを嬉しそうに見下ろした。
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