5人が本棚に入れています
本棚に追加
「やべーはぐれちゃたなー」
「つーか人ごみに流されて変なところに出てるし」
「最悪よりによって……」
「僕みたいな奴とてか」
「……」
そして行こうとすると
ガシッ
「‼へっ……」
僕は葵に手を掴まれた
「……行かないで」
「どーゆう風の吹き回し」
「暗い道苦手なの……それに」
よく見れば足を引きずっている
「くじいたの?」
「うん…」
「おぶってやろうか」
「ううん、恥ずかしいからいい」
「なら肩貸してやるけど」
「それも恥ずかしい」とうつむく
「とも行ってられないし」と僕が言うと
「うん…わかった」
そして明るい方についた頃には歩けるくらいになったらしく
「ありがとう、もう歩ける」
「わかったけど痛かったら言えよ。休むから」
「うん……」
最初のコメントを投稿しよう!