103人が本棚に入れています
本棚に追加
/275ページ
「どーかしました?酒井さん、」
私はその相手に向かって首を傾げながらそう、言う。
「名前」
「は?」
思いもしなかった酒井さんのいきなりの言葉に思わずそう、声が出てしまう。
名前…?
もしかして間違えちゃった…?!
無表情の酒井さんとその言葉に私の不安は高くなるばかりだった。
「名前で呼べっつってんの。
それとその敬語なんとかしろ。」
「でも…」
よかった…名前間違ってるとかじゃなかったんだ…。
けど…それって…。
酒井さんの言葉でやっと言いたい事がわかった。
と、同時に私自身も少しホッとした。
最初のコメントを投稿しよう!