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「流星、リーダーの言う事は?」
酒井さんが岡田さんの方を向き何かの言葉を求めるようにそう、問いかける。
ついさっきまで無表情だった酒井さんの表情が
少し意地悪そうな表情になったような気がした。
「リーダーの言う事は絶対!です!」
岡田さんはまるで選手宣誓のように片手を上げながら立ち上がり
酒井さんの方を向きながらそう、言う。
「そーゆうことだ。
これはリーダー命令だ。」
岡田さんの言葉に満足したのか酒井さんがほんの一瞬笑みを見せ私に向かってそう言う。
リーダーの言う事は絶対。
これはリーダー命令。
って事は…敬語じゃなくてタメ語で、
それに三人の事名前で呼べってこと?
私は2人の言葉を頭の中でぐるぐるさせる。
そんな中、酒井さんが再び声を発し始める。
「わかったな?」
「はい………」
“大輝”のあまりにも強引な言葉に
そしてあの意地悪そうな表情に私はそう、答えるしかなかった。
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