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「そーいえばさ、藍那！」
私が鞄の中から教科書を出し机に入れ一限目の用意をしてると
ふと、何かを思い出したように彩香が言葉を発し藍那に呼びかける。
すると、彩香は一度自分の席戻り鞄の中から何かを出し
再び私と藍那の方に来る。
「見てこれ！昨日買ったんだー、」
彩香がそう言いながら自分の前に出したのは
女子高生向けのファッション雑誌だった。
表紙には可愛らしい女の子が写ってる。
この子・・・どっかで・・・
あ・・・・
そう思い、思い出したのはこないだのお父さん主催のパティーだ。
私のお父さんは芸能事務所の社長でよくお父さん主催のパティーをする。
私が言うのもおかしいけどお父さんの事務所は
知らない人はいないと言われていて多くの芸能人が所属してる大きな事務所。
けど、私がお父さんの娘…
大手芸能人事務所の社長の娘って事は彩香や藍那、みんなには内緒。
今までパティーで社長の娘ってだけでたくさんの辛い思いしてきたし
彩香や藍那達を信じてないわけじゃないけど
なんだか少し怖いからもずつと内緒にしてる。
そのパティーに私自身も“社長の娘”としてよく参加する。
確か、この表紙の子は・・・
こないだのパティーに来てた子だ。
って事は・・・お父さんの事務所出身のモデルか。
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