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「アルマ姫の紋章を【コピー】し、彼女の【力】を相殺しようと考えましたわね?
ですが、それは無理ですわ。他の紋章とは違い、アナタですら【複写】できない。
だから最強であり、最悪な紋章……それが忘却」
「だったらどうする?あれだと脳に負担かけすぎてすぐにどかん!だ」
「手はなくはありませんわ。ただしアナタの助けが必要ですが」
「アルマを助けるためだったら何だってするよ」
「くすっ……
そのお言葉、忘れないでくださいね」
アーシャの笑いに嫌な予感を覚えるイザナ。
「アーシャ、やっぱり――」
イザナが断るよりはやく。
風がイザナを包み込んだ。
「なっ……アーシャ?何をしたんだ?」
「体に影響はありませんわよ?ただ風でくるんだだけですから」
「目が見えないからキミの言葉を鵜呑みにして信じられないけど」
「マスター。男は度胸!当たって砕けろ!ですわ」
「砕けることをマスターにさせる気?」
「ふふ……マスター、愛してますわ♥」
微笑んだアーシャは呪文を唱える――しかしその呪文はまったく効果はなかったが。
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