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ただの気分である。
「いきますわよ!人間魚雷!」
「にょっ……!?」
イザナは抵抗できずに吹っ飛んでいく。
「古来より女性を正気に戻すにはあれ、ですわ。あれ。あれが有効的ですわ」
アーシャがにやりとする前でイザナはアルマに迫る。
アルマは腕の鈴を鳴らして力を解き放とうとするがアーシャは風を操りイザナをアルマの腕からすり抜けさせる。
そして――
イザナとアルマ、二人はもつれるようにして倒れた。
イザナが馬乗りに、調度アルマを押し倒すような格好だ。
それだけならいい。
しかし、イザナの手の位置が悪かった。
イザナの手に想像したよりも大きな感触。
柔らかい――とにかく柔らかい。
どんなに高そうな枕でもこんなに上等な触り心地にはならないだろう。
自分がするように仕向けたのだがアーシャは口元あたりをヒクヒクさせて、
「期待を裏切らない、というか、予想通りというか、流石ですわ、マスターの女難のなせる技は」
実際に目で確認はしてないがイザナは自分が何を掴んでいるのか、わかった。
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