序章

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その日、彩里は母に呼ばれた。 「彩里、今日は私の友達がくるの。部屋に居てね。」 彩里は、不思議に思いながら頷いた。 「?うん、わかった。母さん、じゃあ、遊びにいっては駄目?」 母、奈留はにっこりとわらって言った。 「いいわよ。5時には帰っておいで」 「わかってるよ。準備してくるね」 彩里は、少し口を尖らせた。 元気に駆けていった彩里は母の言葉にきづかなかった。 「どうしてあの子といるのかしら。息詰まるだけなのに。」
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