新しい街。新しい出逢い。

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     休日の朝… 窓のカーテンをあけると雨はすっかりやんで雲間から少し太陽が見えた。 母から転校に必要な書類を学校に持って行くように頼まれ、今から学校にいくことになった。 先生が職員室で待ってるみたいなので公園には寄らず、まっすぐ学校に向かった。 学校に着き職員室であやかを見た  (部活かな?でも制服だし…)   僕は声をかけようとした      『大野。』 が、先に担任の先生に声をかけられてしまった。 先生に書類を渡し、振り返った時にはもう彼女の姿はなかった… 職員室を出て、帰ろうとしたその時、   後ろから声をかけられた。 『ほらほら!今日は休みだよ!何してたの?』       彼女だ。 「わかってるよ!先生に大事な書類を渡しにきたんだ。あやかは何してたの?部活?」 『違うよ。ちょっと別の用でね…』 彼女の表情が一瞬、暗くなったように見えた。 その話に触れてはいけないと思い   「そっか…もう帰るの?」   『うん。ゆうき君は?』   「僕も帰るよ。…あの…」 僕は少し戸惑いながら、彼女に一緒に帰ろうって言おうとした。     そしたら彼女が     『一緒に帰ろっ』      「うん!」      嬉しかった。 まさか彼女から言ってもらえるなんて思ってもみなかった。  『この街にはもう慣れた?』   学校を出て彼女が言った。 「まだ…家から学校くらいまでしかわかんない。」    『案内してあげる!』 そうして僕達は街を見て回ることにした。
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