三題噺2

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 僕のクラスの担任教師は人間じゃない。  僕は見たんだ先生の口から虫が這い出てくるのを。  ある日の授業中、一番前の席にいる僕は先生の話をどこか虚ろな様子で聞いていた。  その僕を見た先生が僕に向かって怒鳴ったんだ。 「こらー。人の話を聞いているのかー!!」ってね。  その時先生の唾が僕の机に飛んで来たんだ。  僕は、その飛んできた唾を見るともなしに見ていたら、何かもぞもぞと動いていたんだ。  えっ? む、虫? 僕はその時うえっーと思っただけだった。先生の口の中に虫がいたよ。気持ち悪いってね。  で、その後しばらくその事を忘れていたんだけど、ある日、先生が校庭で、たんを地面に吐いたんだ。  先生汚いなーなんて思ってたらその、たんが目に入ってしまったんだ。  するとそこにはまたもや虫がうじゃうじゃと蠢いている。  僕はその時から先生の体液を注意深く観察するようになった。  そしたら、先生の流した涙にも虫がいて、トイレで偶然一緒になった時も先生の使った便器を先生がいなくなってから見てみたら虫が居たんだ。  僕は背筋につぅっと悪寒が走ったね。その夜眠れなかったよ。  で、最近先生は少し様子がおかしかったんだ。どこかキョロキョロしていて、不審だったんだ。   なので僕は放課後こっそり先生の後をつけてみたんだ。 すると先生は理科室に入ったんだ。  何をするつもりなんだろう。  僕はドアの隙間から音を立てないよう注意深く覗いていたんだ。  すると先生は風船を取り出したんだ。僕は今度授業で風船に手紙をつけて飛ばすイベントをやるのでそれの準備かなと思っていたら、先生はおもむろにその風船に自分の唾を入れ、膨らませたんだ。  何をしているんだろうと思っていたんだけど、風船を飛ばす今になってようやくその理由が分かったんだ。  手紙つきの風船を拾った人に仕掛けた虫爆弾だったんだ。  僕は恐怖に足が震えた。  皆が笑顔で一斉に風船を空に放ち、風船は気まぐれな風によって四方八方に散って行く。  風船を不安な気持ちで眺めている僕の視界に僕のことをじっと睨んでいる先生が見えた気がした。  
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