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だが、その殺気はすぐに消えた。
「いえ、何でもないです」
守護者様の言葉を聞く限り、帝王様が話しかけたからだろう。
(ビビった……)
殺気が消えた為、体に入っていた力が一気に抜けた。
『帝王様に近付けば、他の隊長達と零番隊隊員に目をつけられる』
エンドドロップ隊員達の中で流れる噂は、本当だったようだ。
「おい、帝王様は何て念話を送ってきたんだ?」
「ちょっと!
貴方だけズルいわよ」
いつの間にか離れていたハロとシイナが近寄ってくる。
それだけじゃなく、他の隊員達も俺に近付いてくる。
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