ある日

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「帝王様ぁ!」 その時、入り口の方から声が聞こえた。 走ってくる足音が響く。 ヒールの高いブーツだからか、高い音を響かせている。 「帰っていらしてたんですね お疲れ様です」 帝王様の前まで走ってきたのは、六番隊隊長の『羅刹者』。 他の隊長達のローブと違い、丈の短いローブを被っている。 「帝王様がいらっしゃるんでしたら、任務後にお茶なんかしませんでしたのに…… ちょっと、守護者! 何で教えてくれなかったのよ!」 「教える義務はありませんよ」 会話だけを聞いていると、隊長達は仲が悪く感じる。 帝王様が絡むと、皆、他の人に冷たくなるっていうか……
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