また、ある日

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その日、エンドドロップにいた人達は、たぶん全員が驚愕していたと思う。 いつものように、久しぶりに帰ってきたらしい帝王の出迎えに集まった俺ら。 でも頭を下げるのも忘れて凝視する。 その場にいた隊長、五番隊の『剣客者』ですら微動だにしない。 その原因は──目の前の光景。 見た事のない、長身の男。 肩まで無造作に伸びた黒髪に、漆黒の瞳。 かなり精悍な顔をしている青年。 それだけだとただの不審者。 だけど、その背中には人らしきものをおぶっている。 白銀のローブに、黒い手袋をつけた手が見えるって事は──おぶられているのは『無欠の帝王』?
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