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「……何奴だ!?
止まれ!
帝王様に何をした!!」
すぐに正気に戻った剣客者。
既に武器を構えているところは流石だ。
対する男は、表情を少し険しくしただけ。
ただそれだけなのに、一気に威圧感が溢れ出す。
「人間風情が、俺様に武器を向けるとはいい度胸だな」
その男が発した声は別段大きくなかったが、体の奥がしびれる程の威圧感を放っていた。
剣客者が少し怯んでいるのが分かる。
(隊長を怯ませる程の威圧感を出しているなんて……)
そんな人は帝王だけだと思っていた。
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