また、ある日

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帝王の使い魔らしい男は、帝王にベッタリ抱き着いている。 エンドドロップにいる人達は帝王を尊敬しているけど、そうやってベタベタする人はいない。 俺みたいな末端の人間からすると畏れ多い。 でも、隊長達もそんな感じなのかも知れない。 帝王と話す時は喋り方が敬語に変わるし。 帝王に敬語を使わないのは総帥だけらしい。 帝王と使い魔はくっついたまま歩いていく。 剣客者は後を追わず、その背中を見ている。 顔がフードで見えないのに、呆然としているのが分かる。 今の剣客者はかなり隙だらけ。 こんな事は初めて見た。
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