プロローグ

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だから帝王様が任務を終え、エンドドロップに帰ってくると、誰かしら隊長が飛んでくる。 隊長達がいなくても、零番隊隊員が周りにいる事が多い。 俺達のようなエンドドロップ隊員は、まず近付けない。 畏れ多いっていうのもあるけど、無闇に近付けば隊長達から殺気をあてられるからだ。 俺達は道を空け、頭を下げるしかない。 「『帝王』様と話してみたいよなぁ」 思わず呟くと──… 「何言ってるんだよ? 帝王様は喋らないだろ?」 隣を歩く男が俺をたしなめる。 男はハロ・フォリディア。 俺と同じく、エンドドロップ隊員。 いつも一緒にいる事の多い、いわば友達だ。
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