5287人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
だから帝王様が任務を終え、エンドドロップに帰ってくると、誰かしら隊長が飛んでくる。
隊長達がいなくても、零番隊隊員が周りにいる事が多い。
俺達のようなエンドドロップ隊員は、まず近付けない。
畏れ多いっていうのもあるけど、無闇に近付けば隊長達から殺気をあてられるからだ。
俺達は道を空け、頭を下げるしかない。
「『帝王』様と話してみたいよなぁ」
思わず呟くと──…
「何言ってるんだよ?
帝王様は喋らないだろ?」
隣を歩く男が俺をたしなめる。
男はハロ・フォリディア。
俺と同じく、エンドドロップ隊員。
いつも一緒にいる事の多い、いわば友達だ。
最初のコメントを投稿しよう!