別の日

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「マスター 修復が完了しました」 創造神の言葉に訓練所を見てみると、元通りになっていた。 労を労うかのように、その頭を撫でた帝王様。 「そんな奴、撫でるな!」 その手を掴み、怒鳴る大魔王。 「私は大魔王の後始末をしたんですよ!?」 創造神が言い返し、不穏な空気が流れる。 「此処で喧嘩をさせるな」 総帥は慣れているのか、呆れた表情をしている。 帝王様の2体の使い魔は、かなり仲が悪いようだ。 帝王様が創造神へ手を伸ばすと、創造神も3才くらいの容姿になった。 帝王様の腕の中、2体の使い魔は互いを睨み合っていたけれど、暫くしたらおとなしく帝王様に擦り寄っている。 あんなにも甘える使い魔って、初めて見た。 2体の使い魔を持つってだけで、帝王様は規格外だけど。
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