またまた、ある日

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でも、渦巻いていた殺気は一気に途切れた。 一同、呆然となったからだ。 その中でいつも通りに見えるのは、総帥と帝王、後は何も分かっていない子供達。 俺達が呆然とした原因──身長差があるからか少し屈んだ帝王が、トールの頭を撫でたからだ。 でも、すぐにまた隊員達から殺気が溢れる。 そりゃそうだよな。 俺達は会話すら珍しいのに、撫でてもらえるなんて羨ましい。 よく羅刹者と殺戮者が帝王に撫でて欲しいと言っているのを聞くが、その気持ちは分からなくもない。 尊敬し、憧れている人にされて、嬉しくない奴はいないだろう。 だから相手が子供だとは分かっているけど、殺気を向けてしまう。
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