5年目のシルバーリング

11/56
前へ
/95ページ
次へ
「その椅子に腰を下ろしてもらえますか?」 「はい。」 彼女は小さな椅子の上に座った。 「自由にしていて下さい。」  僕はそう言った。 「はい。」 彼女は持っていた鞄を抱え、そして、頬杖をつき遠くの方を見ていた。  僕は彼女の横顔を描いた。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加