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「なー…暗夜?俺、なんでメイの部屋にいたんだ?」
「………ノーコメント。」
「えー…」
次の日、3人のギルドカードを受け取るためにギルド前で集合すると、フラフラなメイを背負ったカイトが、顔を見た途端俺を質問ぜめにして来た。
「…俺も出来れば知りたい。なぜか服のままベッドにいたからな。俺は、必ずシャワーを浴びてからベッドに入るんだ。」
ガクまで言い始めた…
「みー達の酒を飲んだんだってよ。俺が風呂から出たらもう出来上がってた。…いくらテンション上がったからって、やる事には責任を持てよ…?」
「「「すみませんでした。」」」
よし。素直に謝ったから許してやろう。
「あ、暗夜君。いらっしゃ…ってメイちゃんは大丈夫?どこか怪我してるの?」
「あぁ。これはあんまり突っ込まないでやってください。あ、マスターにカードもらいに行きますね。」
「今なら部屋にいるわよー」
「はーい」
「マスター。来た。」
「いらっしゃい。さ、座って。今コーヒー持ってくるから。ちょうど入ったところなんだ。」
マスターが、コーヒーの乗ったお盆に新しいギルドカードも乗っけて来た。
「はい。これみんなのカード。」
Sーのカードは、白に見えて少しラメっぽく光っていた。名前の下に、二つ名が入っている。
カイトは"獄炎の守護者"
メイは"神闇の姫"
ガクは"大樹の賢人"
だ。…マスターは確実にカイトとメイのことを知ってるな。ガクの頭の良さも知ってるみたいだし。さすがマスター。
「かっこいいな。」
「おぅ!これに恥じないように、もっと頑張るぜ!」
あと2人は、じっとカードをみつめている。感動しているんだろう。
「あ、俺は今からちょっとみー達と会う約束してるんだ。先に帰っててくれ。」
「俺達も一緒に行こうか?」
「いや、いいよ。メイもあんなんだから、しっかり休め。昨日の魔力がまだ回復してないんだろう?」
「あぁ…そうだった。じゃあ、俺達は帰るな。また明日。」
「また明日。」
俺は、ガク達と別れた。
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