プロローグ 望んだ世界。

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「なぁ、ファンタジーな世界って存在すると思う?」 「存在しないに一票。」 「夢が無いなぁ……俺は、あると思うんだ。どこかに、絶対存在する。」 そう。 ファンタジーな世界も、不思議な力を持ったヒロインも……存在するはずだ……!! 「そして、俺はハーレムを目指すんだ!!」 「諦め悪いよな、お前も……」 「俺は主人公だからな」 「メタ発言だぞ、それ」 他愛のない会話。何時もの光景。 まさか、本当に願いが叶うとは思わなかった。 始まりはいつも突然。 なんか聞いたことのあるフレーズな気がする。 つまり……それは突然の出来事だった。 「うわっ!?」 俺たちの前で、爆発を連想させるような雑音と共に、激しい砂煙が舞う。 その中から現れたのは。 「ったく。砂煙が酷い。」 そこにいたのは、綺麗な髪の毛をポニーテールにした女の子だった。
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