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「ムッシュ様に代わり、ワイフが説明させて頂きます。
魔王様が提案なさいました『探索しないと何も出来ない。
さぁ、行くぞ皆のもの!』
案は、会議の結果魔王様が行かれるべきだ、ということになりました」
「え?僕なの?僕魔王だけど、いいの?」
「はい、魔王様でなくてはならないという結論になりました。魔王様だけですからね、黒髪と黒い瞳の魔族は!」
僕が黒髪黒目なのは、母さん譲りなんだよね。
赤い目は魔族だけだからなー、僕だけは黒い目だけどね。
なんかなー、王が国離れるってどうなの?
「うん、わかったよ。じゃあ、僕が行くことでいいんだね?皆、もう譲ってあげないよ?」
「是非、逝ってらっしゃいませ、魔王様!」
会議室の全員が笑顔で言ってくれるんだし、僕にとってもいい機会だからさっさと行こうかな。
「じゃあ、行ってくるよ。時々経過報告したりとかするし、僕が居ない間しっかり国守ってね!」
全員で僕を送り出してくれるのは嬉しいけど、僕をナメるのはよろしくない。
「あ、そうだ皆……」
皆困惑した感じで面白いなぁ。
沈黙しているとムッシュが「どうか、なさいましたか?」と声をかけてくれた、フフ……。
「あのさ、僕を怒らせたらダメだZO☆」
そう言って会議室を出て自室に向かった。
プクク、置き土産は完璧だね。
僕を見て皆真っ青だもん。
アー……次に会うときがタノシミダナー……。
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