第六話 『非常な仲間達』

4/4

34人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
ナイトはソファーで爆睡しているなぁ、いい夢を見ているのか顔が緩んでいる。 何か気持ち良さそうに寝ているのってムカつかない?ムカつくよね! よーし、夢にちょこっと介入してやろう。 介入と言っても少し弄る程度、好きな人物を夢に出現させるだけの魔術だ。名前は『悪意の悪戯』悪戯だから可愛いでしょ。 「や、やめろ………。し、ぬ……」 魔術を行使してすぐにナイトはうなされ、脂汗まで掻きはじめた。 この魔術は人物を出すだけであって、行動は操作出来ないので、相手がどう思っているかで人物の行動が決まる。 僕はきっと怖いと思っているから、恐怖を味わっているのかな、ククク……。 「なんか、ナイトうなされてるけど、大丈夫かな……?」 ファイがナイトの頬を突きながら二人に尋ねる? 「放置、放置。寝かせておいた方がいいだろ」 「可哀相な気もするけどナイトは寝かせておきましょう」 うわぁ、仲間だよね。普通起こすでしょ、そこ! 「それにしても、あの黒い人何者だったのかな?ナイトを助けたみたいだし、魔法も凄かったけど……」 ファイの発言にライもシェリーも、悩む仕草をした。 ククク、僕行っていいよね。これ介入すべきだよね!ね!! 僕は三人が目を閉じ悩んでいるときに、音を出さずテーブルに着地する。すると、ナイトが絶叫しながら飛び起きた。 四人ともめを開くと僕が立っているってね、完璧! 「呼ばれて参上しましたよー。僕のこと知りたいんでしょ?」 皆僕を見ると驚きの表情を浮かべ、声にならない声を上げた。 僕は悪魔のような表情で、ニヤリと笑みを浮かべる。 さぁ、楽しい物語を始めようか?
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加