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「ちょっと待ってよ。僕魔王だから会話できるの!ちょっと話聞いてみるから待って!」
三人は戻ってきたけどナイトは素早く帰っていった。
「よーし、ウサワタ君、君の名前は何かな?僕に教えてくれる?」
ウサワタがじっと僕を見つめると、一回だけ鳴いて森の奥へと消えていった。
僕は口を半開きで固まったあと、大笑いした。
「何笑ってるのよ!今の鳴き声で何か分かったなら、教えなさいよ!」
「ヒヒャハハハ、いや、あのさ『され、小童ども!!』って言われたよ。僕魔王なのに、言っても全然分からないみたい」
僕は「残念」といい首を左右に振ると、三人とも足並みを揃えて来た道を帰っていった。
あーあ、なんか白けたなー。
皆何してるのかな、ムッシュがまた夢で魘されて飛び起きて、僕を探し回らなきゃいいけど……。
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