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「うーん、決めたやっぱり学校行きたいし、偉い人とオ・ハ・ナ・シしようか!」
僕は街に戻り、魔力の糸を使い学園の偉い人の部屋を探す。
学校内は白い石を壁に使用し清潔感に溢れているが、外装は灰色で近寄りがたい雰囲気の建物だ。
ただの学園なのに余裕で十階あるってどういうこと?
広い学内は使用していない部屋も数多くあるように見受けられる。
「おーと、忘れてた。学園の偉い人探しだった!」
暗くなり始めたし、さっさと探さないとね。
僕は最上階の部屋全てに網目状に魔力の糸を張り巡らし、学園長と思われる人の部屋を見つけた。
座り心地の良さそうなソファーで爆睡する金髪の男がいただけで、誰もその部屋には居ないからコイツが学園長かな?すっごく若いけど十代にしか見えないんだけど……。
男の服装はお世辞にもいいとは言えないな、シャツとパンツもヨレヨレだしネクタイと上着はソファーの背もたれにかけてある。
髪の毛はウルフヘアだけど寝癖でハネまくり、これが学園長だったら学園が心配だよ……、相当疲れてるのかイビキかいて寝てるし。
「まぁいいや、僕なりにきっちり登場しないとね☆」
街中でニヤニヤしている僕は怪しさ満点だろうけど、僕が楽しければいいんだよ、他人からの意見なんてしらないね。
僕は路地に入り空間を切り離し他人に見えなくした後、すぐに学園長室と思われるところに寝ている人の真上に現れる。
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