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僕が学園長についていくと応接室みたいなところに通されて、問題用紙と鉛筆五本に消しゴムを渡された。
「もうはじめていいの?」
「今から一時間以内にその用紙の問題を八割解いてください。解け次第魔法試験を行ってもらいます」
「おーけぇ、問題といてやろうじゃないか、僕に解けないものなんて無いのだよ!」
僕が問題用紙を見ると、暗号のような文字列の数々がびっしりと並んでいた。
えーっと、何これ?人間界の特有の文字かな、記憶読んだけどこんなの無かったし、専門用語とか?
仕方ない学園長の記憶を見せてもらおうか!
僕は魔術を行使し学園長を眠らせ椅子に座らせたら、額に手を当てて目を瞑る。
人の記憶を見る魔術で必要な情報だけに集中すると、問題用紙は最近遺跡から発掘された石碑の写しだってさ、謎が多くて解き方は学園長も知らないとか僕を通わす気ないよね。
僕は魔術を解き、学園長を揺すり起こす。
「私はなぜ、眠っていたのでしょうか」
「あのさー、僕これ全く分からないんだよ」
「残念ですが、それでは通うことはできませんね。問題を解くことも試験なんですよ」
通わす気がないのに良く言うよ。僕怒っちゃったもんね!
「それなら学園長はこれ解けるの?」
僕が問題用紙を学園長の目の前に行き見せると、青白い顔色がさらに悪くなる。
「いや、すいません。眠くて問題用紙を間違えました。こちらが今回の問題用紙です」
次に僕が手渡された用紙はきちんと理解できる内容だった。
学園長が青ざめる理由は分からないけど、一般人には見せられないものだったのかな?僕はもう暗記しちゃったけど、いいよね!
僕が問題用紙を提出すると、学園長はその場で点数をつけた、やっぱり僕は満点だったよ。さすが、僕!!
「それでは、魔法を見せてもらう為に場所を移動します。着いて来て下さい」
「はいはーい」
僕は外の魔法演習場と呼ばれる、魔法を使用しても壊れないように特別な石を使用して作られた施設に学園長に連れられて来た。
演習場の広さは千人は余裕で入れるくらいある。
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