姥捨山にようこそ

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漠然と整形について考えていた……そんなある日、 藁髪の友達が私に話しかけてきた。 「お金がないの。アヤカ、一緒に援交しない?一人じゃ怖い」 と。 「冗談じゃない、勝手に一人でやってろ此のパサパサ女。あんたは周りに甘んじて、一生底辺でいるつもりなんだろ。どっか行けアバズレ」 とは言わずに、 私はやんわり「いやだ」と伝えた。 ああ、厭だ厭だ。 私の周りにはこんな人間しかいない。 うんざりした。 agehaの女は言っていた。 「私は枕はしたくないの。私自身の魅力で勝負したい」 そんな旨の話を。 カッコイイ。 私がなりたいのは、こういう人間。 18歳まで待てないよ。 私は勉強にまるで才がないから、 学校に行ってるだけムダなんだよ、絶対。 男をオトすテクならそれなりにある。 中学時代だけで9人と付き合った。 全部あっちから告白してきて、私がフった。 早くagehaになりたい。私は待ち望んでいた。
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