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くだらない中学時代を経て、高校生になった。
18歳になった私。
私は、それなりに落ち着いていた。
ヤンキー崩れの下民と関わるのはやめた。
成長したからだろうか。
みずぼらしい母親に対し憐憫の情を抱くようにすらなっていた。
だがしかし高校生になっても、勉強はできなかった。
私の家は貧乏だから、しょーもない私立大学になんか行けない。
てか、行って何になるの。
面倒くさいわ。
ああ、今すぐにagehaになりたい。
お金が欲しい。
高卒のバカが汗水垂らして稼ぐような端金じゃなくて、ヤクザでアコギな世界に舞ってる大金が欲しい。
私は見栄張りなんだから。ブランド品で身を固めてなくちゃあ、不安で、煮崩れそうになっちゃうんだから。
―――娼婦の子は娼婦。努力が嫌いで、怠惰で愚鈍な亡者ばかり。私も然り。
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