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「俺よりカッコイいこと言うなよ……」
どうしよう……。
知里のこと、もっと好きになりそう。
「……結くん」
「ん?」
「俺と……ずっと一緒にいてくれますか……?」
知里がめずらしく、恥ずかしそうに顔を赤くしているのが可愛くて、俺は知里の胸ぐらをつかむと自分の方に引き寄せ、チュッと軽くキスをした。
「……いいに決まってんだろ、ばか」
たぶん、俺は今、史上最強に嬉しそうな笑顔をしてるに違いない。
だって、知里も、
「塚原センセ。その顔、反則です」
嬉しそうに笑ってるから。
「結くん……もっとチューして?」
「なっ……!」
甘えるようにねだられたら知里よりもあっという間に顔が赤くなってしまった。
「さっきみたいにチューしてよ~。あ、今度は深いのがいい。ね?」
そう言って知里は可愛らしく舌を出すと指でさした。
「む、ムリっ!」
「なんでー?」
「はず……かし……から」
さっきまで散々、恥ずかしくなるようなクサイセリフを言っていたのはどこのどいつだって話だけど……自分からディープとかムリです……恥ずかし死ぬ。
「じゃあ……俺からするよ?」
「えっ……ん……」
ニヤリと笑うと、知里は俺の後頭部に手を回して顔を引き寄せた。
重なり合う唇に、絡まる舌。
自分の鼓動のドクドクという音が妙に響いていて、知里もこれくらいドキドキしながらキスをしてくれていたら嬉しいかもと思った。
知里は唇を離すと、俺の肩に顔をうずめる。
「やばい……幸せ……超幸せ……」
「わ……わかったから……」
そういうこと言われるとキュン死にする。
「どうしよ結くん……」
「なにが?」
「結くんの気持ちいい顔見たくなっちゃったから、襲ってもいい?」
「は!?」
「俺にちゃんと見せて、感じてる顔」
「え、待っ……んんっ……ぃや…あっ…ん」
恥ずかしい……恥ずかしいすぎて軽く死ねる。
だけど恥ずかしくて死んでしまいそうになるほど、
知里が好きです。
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