君と僕と紫陽花と

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「お前が男と付き合ってるから引くとか友達やめるとか、俺がそういう男に見えるか?」 「見える……った!!」 言った瞬間、テーブルの上に置いてあったメニュー表で頭を叩かれた。 「んなことでやめてたら、泥酔したお前に服脱がされた時点でやめてるわアホ!」 それも……そうか。 「たまたま好きになったのが男だっただけだろ。誰が好きでも別に結は結だし」 陽翔……。 「俺、今、初めてお前と友達で良かったと思ってるよ」 「おいコラ。初めてってなんだよ、初めてって」 良かった……。陽翔が分かってくれて……。 知里も、真野先生のことを俺に話してくれたとき、こんな気分だったのかな……。 また少し、知里に近づいた気がしてうれしい。 「それにさぁ……お前が男と付き合ってるなんて……」 「うん?」 「そんな超面白いネタ俺が放っておくわけないじゃ~ん!色々詳しく教えろ!やっぱアレ?お前が受ける側!?それとも入れる側!?てか、男とやるのと女とやるのどっちが気持ちいい!?」 友達で良かった発言、撤回。 「てかてか、俺とかどう?俺のこと見てムラムラとかすんの?なんなら好きになってもいいよ俺のこと。抱いてやろうか?」 「死ね!」
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