日常

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「完全に…遅刻だわな…」 部屋に射し込む陽気な光は 俺の脳を活性化させるのに十分だった。 現在の時刻 AM 9:00 一般的な高校生なら既に登校し終わっている時間帯だ。 今頃教室で騒がしくしているに違いない。 あぁ、また大事なイベントを… 進級して高校2年になり2週間が経過している。 クラスでは既に仲良しグループが形成されつつある。 この年代なら当たり前のことだ、1人よりも大勢でいたいのが人間の心理だ。 もちろんそれは俺も例外ではない。 グループに属して 皆とわいわい騒いで 知り合った女の子といい関係になったり 一般的な『普通』を望んでいる。 この考えをしている時点で打算的な人間なのだろう、俺は。 端から見れば、俺は誰とでも仲良くやれている。 八方美人って言うんだっけか? 皆に平等に優しいってやつ。 でもな 俺が欲しいのは 心の底から信頼出来る友達と空間だ。
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