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「あの、ヴァンパイアなら、私の心を捕らえにくる。
当然、私は………。」
私の心は氷。
ヴァンパイアの国の伯爵は、
その事を知っている。私の心を溶かし、殺し、そして国を侵略する…それがヴァンパイアの国の目的だ。
お母さんも氷の心だった。
でも……お母さんは、死ななかったわ。
氷の心が溶けても、死ななかったの。
何故か分からない。
だけど、
私も、お母さんと同じ。
氷の心。
きっと大丈夫よ。
「…貴女は…死ぬかもしれないのよ!」
「でもっ!!
…私は……アイストニアを守りたいの!!
アイストニアを守るためなら…
死んでもいいわ。」
黙りこくる二人。
先に口を開いたのは、リディンだった。
「分かった。願いましょう。
死なないように………。」
「ありがとう。リディン。」
そして、図書室から出た。
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