第一章 好き。

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★レニアside★ 武器の手入れなどを終え、 部屋に戻ってきた。 「ふぅ……今日もなかなか良い天気ね。」 紅茶をカップに注ぎ、窓を見た。 窓の外は吹雪だ。 氷の国、アイストニアの天気は、 雪、吹雪は、当たり前である。 私は、氷の国の姫。 レニア=グレイドアル。 アイストニアを守っている。 どこの国より弱い国だが、 武器を持つことを好まない。 そんなアイストニアの優しい住人達が、レニアは好きである。 弱い国であるから、 敵国に襲われてしまうことを恐れるのは普通だ。 敵国に襲われないように、 レニアは、ほとんど誰も立ち寄らないような場所に国を作ったのだ。 レニアは城に住んでいる。 同じく、城専属の者達も住んでいる。
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