第二章 助け。

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「ハァ……ハァッ…だ……誰かぁっ……」 時計の針が、夜中零時を指している。 少女は、静まり返った道を走っていた。 追われている。 誰にだか分からないけど、 追われている。 周りを見ると、 誰も通らないような、 細い道が一本あった。 とりあえず入って、息を潜める。 追手は、通り過ぎた。 ホッと安堵する。 だが、 少しずつ、少女の身体を吹雪が冷やしていく。 「…どうしよう……」 あまり寒さに、身震いした。 その途端、 ガサッ 「!?」 足音がして、少女は、その方向を向く。 恐怖と寒さに震え、 一歩ずつ近づいてくる足音と影に、 だんだん恐怖が増してくる。 頭が真っ白になり、 近づく人影の前で… 気を失った……。
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