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あ、ちなみに俺の話し方が統一されてないのは気にしないでね!
外面はチャラ男でも、中身はそれなりにまともだよ~←
まぁそういう訳で、今生徒会室にいるのは会長と俺だけ。
みんなが出ていったにも関わらず黙々と書類と向き合う会長は、めちゃくちゃ美人。
会長ってさ、何か大人なんだよね。
あんまり動じないっていうか、自分のペースを崩さないっていうか。
…ちょっと伏し目で書類を見る会長を見てると、何かがトクンって跳ねた。
…くっそ!イケメンは男までもドキドキさせるのか!
なんてやつだ、全く。
そんなことを思いながら会長をガン見していたらしい俺は、会長の声にはっと我に返る。
「…どうした紗奈。俺の顔に何かついてるか?」
「ん~何でもないよぉ。会長かっこいいなぁって思ってただけ~」
とっさにキャラ作ったけど、不自然じゃなかったかな?
ってか会長かっこいいなぁって!本音駄々漏れだし。
恥ずかし…。
「そうか。紗奈は…」
「え?会長なんか言った~?」
「いや、何でもない」
「そーぉ?」
何か言おうとしてたような気がするんだけどなぁ。
まぁいっか!←
――――――――――――
「…会長、休憩しよ~?もぉ疲れたぁ」
「そうだな、何か飲むか。紗奈は紅茶…ダージリンでいいよな?」
「おっけーぃ☆ありがと~!」
今日は会長が作ってくれるみたい。
俺の好みを分かってくれてるのが何となく嬉しくて、大したことでもないのにすごい笑顔でお礼を言ってみる
会長はちょっと微笑んで、部屋から出ていった。
紅茶はね、副会長が淹れるのももちろんおいしいんだけど、俺的には会長が淹れる方が好きなんだ。
優しい味がする、気がする。
そこ、優しい味って味じゃないだろとか言わない。
…とか一人で語ってむなしくボケツッコミをしていると、会長がマグカップを2つ持って戻ってきた。
ちなみに会長はブラックコーヒー。
飲むもの1つとってもかっこいいんだから、嫌になっちゃう。
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