当日

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扉を開けるとそこは いたって普通のオフィスだった デスクが並んでいてパソコンが何台か並んでおり そこに三人くらい白衣をきた男女がなにかの作業をしているのが目についた 奥には高そうな机が一台 はじっこに『社長』と書いてある 普通社長って別室にいるもんじゃないのか?と思ったが気にしないことにした だいたいこの部屋は十二畳くらいだろうか 西側と北側に扉がある 「あっ…もしかして神谷さんですか?」 俺が扉を開けて呆けていると 作業をしていた男女のうち 一人の男性が話しかけてきた 「はい、神谷です」 「あ、僕が担当の里村です。よろしくお願いします」 「いえ、こちらこそ」 軽く会釈をすると 「とりあえず客室がありますのでそこで今回の実験について説明させていただきます…こちらです」 里村さんは俺を西側の扉の前まで案内した 「資料を準備するので少々この中でお待ちください、あ、タバコは吸われますか?もし吸われるのなら灰皿があるのでそれを使っていただいて結構です」 「はい…わかりました」 ガチャ… 里村さんは扉を開けて 俺を中に入れたあとにまた部屋に戻っていった 「…この会社…大丈夫か」
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