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客室は狭い
八畳くらいだ
真ん中に机
端にソファがふたつある
とりあえずソファに腰を掛けてタバコを吸うことにした
「フゥー…」
里村さん
電話だとなんだかインテリで真面目そうな人かと思ったけど
見た目はけっこう快活で明るそうな人だったな
たぶん年上かな…
最初電話にでたひとはパソコンで作業していた人かな
けっこう可愛かったな
なんてどうでもいいことを考えていた
ガチャ…
扉が開いて里村さんが入ってきた
「遅くなりました、すいませんね」
「いえいえ、お構い無く」
「あ、僕もタバコ吸ってもいいですか?」
「どうぞ」
「ははっすいませんね朝から吸ってなかったので」
と言うと里村さんはジッポを取り出してたばこに火をつけた
「フゥー…」
「あの…社長の方はいないんですか?」
「ああ…社長は僕です」
…………ぇえっ!?
「あ、そうだったんですか…」
「社長に見えないですよね、ぼく」
「いえ、そんなことは」
「この会社は二年前に僕が立ち上げたんですよ、従業員はぼくを含めて五人…ははっ少ないですよね」
だ…大丈夫か…この会社
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