とあるフリーターの話

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~数日前~ 某飲食店にて 「なぁなぁ、この薬物投与の人体実験なんかいんじゃね?」 と話しかけてくるのは小学からの旧友 浅田 友彦だ こいつは昔からクラスの人気者で頭も良いし運動だってできる それに社交性もあって性格も明るくて 誰からも好かれるようなやつだ 所謂リア充ってやつだ 故に同じ高卒なのに友彦は東京の一流大手企業に就職した 二年目なのにもう会社からの信頼を得ているようで いろんな仕事を任されているらしい おまけに彼女もいる いや、いるよなこんなスペックの高い奴なんだから …言えばキリがないから紹介はこの辺でいいだろう で、いま俺たちは何をしているかというと 友彦の仕事が休みだから飯を奢ってもらいながら ついでに良い仕事がないか探しているのだ それでなんだと? 薬物投与の人体実験? 「…それ、大丈夫なのか?」 と疑心を隠せずに聞いた
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