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すると友彦は説明し始めた
「昔のやつはわからないけれど、今の薬物投与の人体実験はかなり安全性が確保されてるんだよ。ただ薬を飲んだり注射を射ったりするだけだし、まぁ中には何日か経過を確認するために宿泊するやつもあるけれど、それはかなり謝礼がはずらしいけどね」
と長々と説明されたが
正直興味はないし魅力もない
なぜならめんどうくさい
どうせいろんな書類とか書かされたり手続きとかも複雑なんだろうからな
「ちょっとその広告見せてくれ」
「はいよ」
手渡された広告を見た
「なん…だと…」
俺はかなり驚いた
「どう?薬物投与により経過監察のため二泊三日ってあるけど謝礼はかなり段違いだよね」
「おいおいおい…謝礼50万って…ありえねぇだろ…」
これはマジなのか…
絶対危ない薬だろ
いやでも友彦が安全性は高いって言ってんだから…
でも50万って
怪しい
けど50万ありゃ…
3ヶ月は働かなくてもいけんじゃねえかな…
「ていうか薫もさ…そろそろ定職についたほうがいいと思うけど」
「へいへい…一流大手企業に就職した友彦は良いよな」
卑屈な感じで言った
「それは自分の力だよ…勉強だって頑張ったし、受かるために努力もしたんだから」
「…たしかにな。俺なんてまともに勉強しなかったからな…にしても友彦はすげえよ。ふつう一流企業が高卒を採るわけねぇのにうかっちまうんだもんな」
「たぶん僕が直接社長に電話して面接まで取りつけたのが決め手だと思うな、あれで社長にも気に入ってもらったし、要は積極性だよ」
ほんとにすげーよおまえは
「それで…次の仕事はそれにするの?」
「…ぁあ、かなり怪しいが50万は魅力的だ。行くしかねえよ…」
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