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「それじゃあな、友彦」
カツ丼定食を平らげて友彦と別れた
「うん、またね薫、人体実験の感想今度聞かせてよ」
「まだ採用試験もいってねぇよ、まぁ…行ったら感想聞かせてやるよ」
「うん、じゃあね」
~自宅~
「ただいま~っと」
家には誰もいない
親父は仕事か
「にゃぁ~」
昔から飼っているネコのバリーが寄り添ってきた
「おっバリー…ただいま」
どすん
居間のソファに座ってテレビをつける
まだ昼の2時か
ペラ…
例の広告を見て人体実験の企業の電話番号を携帯に打ち込んでいく
「…即行動が就活の決め手だからな、早い方がいい」
あ、就活ってか
ただの日雇いか
日本医療株式会社…か
ピッピッピ…
トゥルルル…
…ガチャ…
『はい、こちら日本医療株式会社です』
でた。
「あ、私神谷と申しますが広告に載っている日本医療株式会社の薬物投与人体実験の短期アルバイトを見たんですが、ぜひ応募させてもらいたいのですが…」
『ありがとうございます。こちらは先着ですので採用試験などはございません。ですので神谷さんが一番最初の応募なので採用と致します。日時など詳細は追ってお電話させてもらいますのでよろしくお願い致します』
ま…まじか
「あ、ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」
『はい、ではまた今日中にお電話させていただきますので、失礼致します』
「はい、失礼します」
ガチャ…
ツー…ツー…
おいおい
いくら日雇いとか短期でも電話だけで採用してもらったのは
初めてだ
マジで大丈夫かこれ
まぁ…50万もらえるならいいんだけどよ
「にゃぁ~」
バリーがソファの上に跳んできた
「……とりあえず寝るか、バリー、おいで」
俺が呼ぶとバリーは隣で横に伸びて寝始めた
おれも横になり寝た
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