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翌日からの私は、
泣いてばかりいられるわけでもなく仕事が待ってる。
とはいえ誰でも出来る仕事だし、思い出が多すぎて出勤を拒否したかったけど、
生活の事を考えたら簡単に辞める事なんて出来そうにない。
「付き合ってること…秘密にしておいて良かったな。」
気弱な独り言を零しながらマスカラを塗る。
少し腫れぼったい目を隠したくて普段よりもアイメイクを念入りに…
満員電車に揺られるのもいつもの事。
郊外にある自宅。両親は地方の転勤で実家に一人暮らし。
大学の頃からそれは変わりない。
親の乗っていた車があるし、免許も有るから生活にも困らない。
ただ通勤は車よりも電車の方が時間が読めるから…と、電車通勤してるけど、
今日みたいな寝不足の日にはきついかも。
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