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「 ふん!!下世話な…。 本当は君が…湯沢さんと逢瀬を楽しむつもりだったんじゃないのか?」 小牧課長の一言に、 「ですね…」と、感情のこもらな返事をしている主任に、 小牧課長は激高したように益々顔を赤らめている。。 「入室してきたのは…小牧課長で、 僕が部屋を配置した時に一番気を使った課長クラスの方が この部屋に来るとは…と正直驚きでした。」 「 気を使ったとは?」 「…はい。やはり課長など上司は、 エレベーターからほど近い位置の方が良いと… エレベーター付近に部屋をご用意しました。 336は一番エレベーターからも遠いですし、 連絡用の階段も無く、あるとしたら外からの開閉は出来ない 扉の向こうにある外階段のみです。 なので…単純に部屋を間違えた…と言うのは、僕自身納得がいきません。」 そんな気遣いしていたとは思いませんでした。
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